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ご挨拶

理事長挨拶

理事長 水野謙太郎

 2010年4月に理事長就任して以来、早期退院と在宅支援という、それまで当医療法人運営の基本理念としてやってきたことを現在の保険医療制度システムに則して実現することをめざし、 応急入院指定と精神科救急入院料認可を受け、宮崎県の精神科救急医療体制の一部を担うことができるようになりました。しかし、精神科救急医療体制の立ち上げに成功したら次の課 題を考えなければなりません。仕事というのはそうやって、目標を立てて、それを達成したら次の課題が見つかり、解決のための工夫をして新しい目標に向かうと、組織も職員も成長 していけると思います。『これが終わればしばらく何もすることがない』というのは実際のところ楽かもしれませんが、仕事のし甲斐を失うことになるでしょう。「驕る平家は久しか らず」「勝って兜の緒を締めよ」という言葉を忘れずに、常に挑戦的でありたいと思っています。

 理事長就任の直前から導入を開始した治療抵抗性統合失調症治療薬であるクロザリルの使用効果や、電子カルテシステムによる情報共有と早期の治療介入の効果もあって、病院の長期 入院患者さんは5年前の半分以下に減少し、再入院患者さんも減少した結果、長期入院患者さんや入退院を繰り返す患者さんのために確保しないといけなかった病棟は、ここ5年間で3単 位146床から1単位44床分まで減少しました。救急・急性期用の病棟は1単位45床から2単位90床に増えていますが、今後の当法人の目標は、クロザリルの更なる適正使用と、入院しない でも治療ができる在宅支援システムの確立ということになっていきますので、急性期用のベッドも今後は減らしていくことが遠くない将来の目標になっています。

 精神科医療の今後については、「入院・隔離・管理」から「在宅・共生・支援」という方向が強まっていくと予想していますし、そうなるべく我々は挑戦をしていきます。当面の挑戦 の先の課題になるでしょうが、医師の細やかな指示の下でそれを補助する職員が活動していた病院中心の医療(現在のわれわれのポジションはここです)から、医師が包括的な指示を 行い、より患者に接する職員が個々の判断で活動する地域中心の医療に移っていくということになるべきしょう。そのための一石として我々は、地域医療が医療以外とも接点を広げ深 めていくことも一つの目的に、2013年7月に「訪問看護ステーションこころ」を開設しました。すでに宮崎市から委託運営されている小戸橘地区地域包括支援センターとも連動しながら、 患者さんが地域で安心して生活をするための支援者として、地域の方々が患者さんたちを見守るための窓口として、「訪問看護ステーションこころ」が成長していくことを目指します。 人手が足りず苦労することも多いのですが、いつかは報われる日が来ると信じて頑張っております。

平成25年7月
医療法人如月会
理事長 水野謙太郎

若草病院 院長挨拶

若草病院院長 白土俊明

 今年、当法人は在宅医療の推進に向けて大きく舵を取りました。5月末で内科療養病棟を廃止し、総病床数を174床から134床まで減らしました。代わりに7月初めより訪問看護ステーション 「こころ」を開設しました。過去半世紀近く続いた入院治療中心の精神科医療構造と完全に決別し、名実ともに外来治療中心の精神科病院として産声を上げたといっても過言ではないでし ょう。これからは例え病状が再燃した患者さんでも、可能な限り在宅でケアを提供しようというのが基本理念です。今後原則として入院治療は、症状が重篤で在宅ケアの限界を越えている ケースや、患者さん自身が強く入院を希望するケースのみに限定して提供したいと考えております。そのためには実数約900人の通院患者さんのいる当院においては134床のベッドがあれば 十分であろうという判断もありました。とは言え限られたベッド数で全ての患者さんが安心して生活するためには、外来、デイケア、訪問看護ステーション、そして小規模事業所等を含む 外部機関や地域との連携が欠かせません。そのための治療システムの構築が直近の課題となるでしょう。どうか皆様のご理解ご支援を今後ともよろしくお願い申しあげます。私どもも日々、 在宅精神科医療の充実のために努力してまいる所存です。

平成25年8月
医療法人如月会
若草病院院長 白土俊明